以前、別のブログでD2Cブランドのホールディング会社の紹介をしていた通り、様々な分野での「ブランドのコラボ」を頻繁に目にするようになりました。
最近のユニークな例として、日本でもお馴染みのハンドメイド商品の販売ポータルサイトであるEtsy(エッツィー)とオンライン・バケーションレンタルの元祖、Airbnb(エアビーアンドビー)のコラボが上げられます。お互いの既存顧客リストを、最大限に活用しよう、といったところでしょう。
具体的な内容は、Etsyのウェブサイト内に「The Art of Housing(アート・オブ・ハウジング)」というコーナーを設けて、Airbnbのホストが、リーズナブルでユニークなゲストが楽しめるホームアイテムを紹介する、というものです。また、グローバル・ブランドであるEtsyとAirbnbの強みとして、このコーナーは英語表記で、世界どこからでもアクセスできるということも売りになっています。Airbnbのホストによるアイテムも販売されているそうです。
また、パンデミックを通して、アメリカではすっかり定着し、更に今後も成長することが予想されるトレンドのFlexible living(フレキシブルなライフスタイル)をサポートするようなアイテムが準備されているということです。
具体的には、digital nomads(デジタル・ノーマッド)と言われる、様々なロケーションからリモートで勤務することを好む人々が、長期滞在をする際に仕事がしやすい環境を整えられるアイテムなどです。Airbnbのホストとしては、そういった新しい層を取り込むことで、長期滞在者を確保できるという魅力があります。
海外に商品を販売しようと考えていらっしゃる日本のメーカーさんには、ビジネスチャンスになり得るトレンドです。また、Etsyはレビューが確認できる販売サイトですので、どういった商品が人気で売れているのかを見て、マーケティングのヒントにして頂くこともできると思います。